引越し業者の営業マンが見積もりにやって来ると、必ず見積書を書いてくれます。
その見積書を置いて帰った後で、検討する際にその見積書の見方を知っておくと比較しやすいと思いますので、引越し料金を比較検討するために見積書の見方をお話ししたいと思います。
別の項でもお話ししましたように、引越し料金は3つの料金体系に分類されます。見積書にもそのように記載されていますので、それぞれの部分において比較すれば良いことになります。
引越しの見積書は大きく分けて基本的な料金、実費、付帯サービスに分類されるとお話ししました。実費の部分は引越し業者も支払わなければならない部分ですから見積り通りで変えようがありませんが、基本的な料金や付帯サービスについては交渉の余地があります。最近では複数の引越し業者に相見積りを出して、比較するという人が多くなっていますから、この部分で他社と比較しながら交渉するのが効果的です。
どの引越し業者も同じ商売をしているので、それほど大きな差が出ることはありません。それは出来る範囲で価格面の努力をした結果だからです。ですが最初の段階でいかにも何も知らない人だと思われた場合は違ってくるかも知れません。引越し業者も商売ですから、厳しい交渉をしてくる人でなければ少しでも多く利益を取りたいと考えるのは当然ですからね。
引越し業者には悪いですが、この段階で見積りの見方を知っている人であるとか、他の引越し業者への相見積りをしていることを伝えておくと営業マンもそれなりの見積書を書いてくれることでしょう。
ここで注意したいのは見積り段階では記載されていなかった部分について、引越し当日になってから追加料金が発生してしまうことです。引越し業者の営業マンはプロですが、家中の家財道具を中まで見たわけではありません。家の中を見てみたらたんすが3つあったのでそのように見積りをしたとしても、実際に運ぼうとしたらボロボロになっていて普通の方法では運べなかったという場合は追加作業が必要になるので追加料金になってしまいます。心当たりがあれば見積りの際に出来るだけ伝えておいたほうが見積もりと実際の料金との誤差をなくすことが出来ますから、これも心がけておくと良いと思います。
また、見積り段階で他の業者と比べて異様に安い場合も要注意です。見積り段階で安い料金を提示しておいて自社への注文を取り、実際の引越しをする段階になって追加料金...ということになっては見積りの意味がなくなってしまいます。