別の項で引越し前に必要な各種手続きについてお話しました。ここでは、引越し後に必要となる手続きをご紹介します。
・住民転入届...引越し前に転出した段階では、今はどこにも住民票がない状態になっています。そのため転入後14日以内に新住所の役所・役場に転入届を提出するとそこに新たな住民票が作られます。国民年金や母子手帳などもこれと同時に手続き出来ますの、一気に済ませてしまいましょう。
・印鑑登録...印鑑登録については新住所の役所・役場で登録手続きをします。新住所で登録することによって、旧住所の印鑑登録は自動的に無効になります。これも住民転入届と同じ役所で可能なので、同時に済ませておきましょう。
・運転免許証の住所変更...なるべく早く済ませれば良いとされているので、特に期限はありません。免許更新の時まで放置している人が多いですが、厳密には更新1ケ月前より前の場合はダメみたいですね。これは新住所を管轄する警察署で行います。
・自動車の登録変更...自動車の車検証を見ると旧住所が記載されているはずですので、これを新住所に変更します。新住所の陸運支局にて手続きを行いますが、これには新住所の車庫証明、車体検査証、車体本体、新住民票、新実印が必要になり、少々厄介です。
これ以外にもペットを登録する必要がある場合は、新住所を管轄する保健所に登録する必要があります。またここでは行政サービスに限って手続きを紹介していますが、インターネットのプロバイダやケーブルテレビ、クレジットカードなどの住所変更も適宜必要になります。インターネットのプロバイダやケーブルテレビは住居が変わるのと同時にその場所ではサービスを受けられなくなるので、手続きとしては住所変更というよりは廃止手続きになります。これを忘れてしまうと、使ってもいないサービスの利用料金がいつまでも請求されることになってしまいますので、忘れずに手続きをしておきましょう。
とは言っても、最近では色々なサービスを利用することが普通になっているので、どこの会社の何のサービスを利用していているのかよく把握できていないこともあります。そんな場合、引越しが決まったら月末の請求書に注意しておくと、今何のサービスをどこで利用しているのかが分かります。請求書の封書やハガキには連絡先が書かれているので、廃止や移転の連絡はそこにすればOKです。
筆者も経験がありますが、人が動くというのはこんなに面倒なことなのかと思ってしまいました。ですが人生でそう何回もあることではありませんから、しっかりとやっておきましょう。