2008年2月アーカイブ

引越し時のトラブル


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大切な家財道具を他人に運んでもらうのが引越しです。

人間のやることですからミスは付き物ですし、これだけたくさんの引越しが毎日行われているということは、トラブルも当然あるはずです。何には人災のようなトラブルから不可避なものまで、どんなトラブルが考えられるのでしょうか。また、トラブルを回避するにはどういう点に注意すれば良いのでしょうか。

まず一番に挙げられるのは、やはり家財道具の破損。人間が物を運ぶ以上、必ずこの手のトラブルは付き物です。引越し業者もある程度はこれを織り込んでおり、保険に加入するなどの対策をとっています。引越し見積りの段階で、荷物の破損に対してどこまで保障されるのかを確認しておくと後でトラブルにならずに済みます。

次に荷物ではなく、建物に傷がついてしまった場合です。荷物とぶつかったためについてしまうことがほとんどですが、これは後で気づいても本当に引越し業者がつけたものなのか判断できないため、引越しが完了した際に家の中をチェックすることが大切です。遅くなればなるほど、引越し業者としても対応がしにくくなるので、傷があることが分かったらその場で作業員に伝えましょう。
荷物の紛失というトラブルもよく聞かれます。紛失というのは引越し業者が加入している保険では保障されないことが多く、引越し業者が補償することになります。これもダンボールに番号をつけて数を数えておくなど、依頼者側も何らかの対策を取っておくと後になってトラブルにならずに済みます。さて、引越し業者に寄せられる荷物紛失に関する問い合わせのうち、80%はその後日になってその人の家からひょっこり出てくるという統計があります。荷物が足りないと思ったらまず引越し業者を疑いたくなる気持ちは分かりますが、後になって恥をかかないためにも、まずは自信をもって文句を付けられるだけの探し方をしてからにしましょう。

荷物や建物に直接損害が出ない場合でもトラブルになるケースはあります。中でも一番多いのが時間通りに来なかった、時間に間に合わなかった、というもの。交通渋滞などで遅れてしまった場合は業者も責任の取りようがないので免責とする場合がほとんどです。何らかの事情でどうしても時間内に間に合わないと困る、という場合は見積りの段階でそれを伝えておくことが大切です。もちろん業者側の手配ミスなどで半日以上遅れた、という場合には補償の対象となりますが、それ以外は何も取り決めがなければ遅れが生じても免責となるのが通例です。

事業所の引越し


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引越しをするのは住居だけではありません。

もちろん引越し需要の大半は住宅から住宅への引越しですが、会社など事業所の引越しというのも相当数あります。日本全国にこれだけたくさんの会社があるのですから、その会社が引っ越す時には必ずどこかの引越し業者に依頼する必要があります。もちろん会社は社員がたくさん居るわけですから、自分たちの手で引越しを完了させることも可能です。ですが会社は仕事をするところであって、引越しをしている間にも仕事は動いています。人手はあっても、仕事が止まってしまうことを避けるために引越し業者に依頼するというケースは多いようです。

住宅の引越しの場合は家財道具におおよそのパターンがあります。多少の差はあるものの、そんなに変わったものを置いている家はありませんから、引越しのノウハウに変化はありません。ですがオフィスの引越しとなると、その会社が何の仕事をしているかによって運ぶ荷物も大きく変わってきます。

これは実際にあったディスプレイ会社での話です。ディスプレイ会社というのは百貨店やファッション関係のお店において、新作の服をショーウィンドウに飾るための飾りつけやセッティングを行う会社です。商売道具はマネキンやボディハンガーといった、人形のようなものが多く、この会社の引越しには大変な手間を要したようです。というのも、マネキンというのはFRPというプラスティックで出来ているのですが、これは倒してしまったりすると割れてしまう脆いものです。これを壊さないために、通常よりもトラックの台数が多く必要となり、人手もたくさん必要になったために引越し料金が高くなってしまったとそうです。

ソフトウェア開発やインターネット関連の会社ではパソコンが商売道具です。社員の数よりもパソコンのほうが多いとも言われる業界ですから、引越しの荷物はこの大切なパソコンがメインになります。運び出すときはいいのですが、運び込んだ先でのLAN構築や配線は相当な手間となります。これらの会社の場合は、社員のほとんどがパソコンのプロなのですから引越し業者にとっての負担ではありませんが。

これも一部の会社で見受けられることなのですが、会社というのは商売をする場所なので、経営者の中には縁起を担ぐ人が多く居ます。そのため、物入れや家具類の配置に着いて独特のこだわりを持っていることがあります。それゆえに難しい場所に物を置くことになったりするので、こういうケースの場合は引っ越し屋泣かせだという話を聞いたことがあります。

引越しの荷物と引越し先


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引越しの中には特殊な引越しがあります。

特殊、というのは引越しの方法という意味ではなく、運ぶ荷物が特殊という意味です。通常の引越しでは運べない、特殊な荷物とはどんなものでしょうか。

まず一番に挙げられるのがピアノ。ピアノは図体が大きい上に繊細な楽器です。ちょっとした衝撃で音色に影響が出てしまったりしますので、運搬に細心の注意と専門の技術や装備が必要です。ピアノ運送はそのためだけの業者が存在しているくらいですから、それだけ運搬の専門性が高いということになります。大手の引越し業者にはピアノを運搬する専門のスタッフを抱えているところもあるので、その場合はその業者のスタッフに任せることになりますが、中小規模の業者の場合はピアノ運送だけ外部に委託することもあります。

ピアノと同じように大変なのがパソコン。パソコンも家電のひとつなので機械自体を運ぶことは大したことではないのですが、パソコンは周辺機器を含めて接続がややこしく、運び出す時に接続を外したのはいいものの、それを復元するのが大変なのです。依頼者がパソコン上級者であれば自分で簡単に復元できるのですが、パソコンを持っているからと言ってパソコン上級者とは限りません。その場合は引越し業者側に専門のスタッフが必要になります。

特に引越し先でインターネットの接続や設定をするとなると、さらに専門性が高くなるので、専門知識を持ったスタッフを配置して関連のサービスを行っている引越し業者もあります。

運ぶものは普通でも、引越し先が普通でないという意味で特殊なのが海外への引越し。または海外からの引越し。日本は島国ですから、海外に移動するとなると必ず海を越えないといけません。ヨーロッパのように陸続きの国へ引っ越すということであればトラックに積み込んで運ぶだけなので日本国内の引越しと大差はありません。ですが海外となると飛行機や貨物船に荷物を載せて運ぶ必要がありまあす。それほど件数があるわけではないので大々的に宣伝されることはありませんが、海外引越しを頼める引越し業者はたくさんあります。筆者の身近な人が日本からアメリカへの引越しを経験しましたが、引越し業者に全部任せていれば日本国内の引越しとそれほど手間は変わらなかったと言っていました。ただひとつ問題なのは荷物の運送に時間がかかることだけで、生活にすぐ必要なものだけは空輸して、残りのものは船便で送るなどで工夫したそうです。

引越し後の手続き:お知らせ


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引越しを済ませると、各種手続きの後でしなければならないことがあります。

それは引越しの事実を人に知らせることです。各種サービスを受けている会社への連絡は事務的に電話やインターネット上での手続きでOKですが、知人や友人、お世話になっている方などはそうはいきませんね。特に毎年年賀状のお付き合いがある人には、新住所をちゃんと知らせておかないと新年の年賀状が届かないことになってしまいます。

そんな引越しハガキについて、最近では色々なサービスが充実しているのでご紹介しましょう。インターネット上で引越しハガキの作成を支援するサービスが色々登場しており、検索エンジンの調査でも引越し関連のキーワードでは「はがき」「挨拶」「挨拶状」などのキーワードと一緒に検索している件数が非常に多いことが分かっています。それだけ引越しハガキについて何らかの情報をインターネットで得ようとしている人が多いということですね。

引越しをしたら、そのことを親しい人やお世話になっている人に知らせる必要がありますが、それをハガキで出すのが一般的です。これを転居ハガキと呼びまして、印刷屋さんにとっては意外に大きな市場だそうです。そのため、一般向け印刷を請け負っている印刷業者はこの転居ハガキに力を入れており、美しいデザインのテンプレート(ひな形)などを用意しています。最近ではパソコンの普及と、ハガキ作成ソフトなどの普及によって、年賀状を自宅で作成する人が増えました。年賀状が作れるということは転居ハガキも作れるわけで、素人でもプロ顔負けの転居ハガキを作ることが出来ます。そのために印刷業者のホームページなどにはその元となるデータを配布しています。

ただテンプレートを配布しただけでは印刷業者は儲けになりません。印刷業者も商売なのですから、ここでテンプレートを配布して、最終的な印刷を自社で任せて欲しいという思惑があります。
さて引越しをした後にすることと言えば、次は新しい家のご近所さんへのご挨拶。最近では、特にマンションなどではこうしたご挨拶が少なくなったようですが、やはりこれから色々とお世話になる人なのですから、ちょっとした品物を持ってご挨拶に行きたいものです。この時のちょっとした品物というのは、古くは石鹸が定番でしたが今では形にとらわれずに菓子折りでも何でもいいと思います。大事なのは引っ越してきたことの報告とご挨拶なのですから、笑顔でご挨拶できればそれが一番です。

引越し後の手続き


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別の項で引越し前に必要な各種手続きについてお話しました。ここでは、引越し後に必要となる手続きをご紹介します。

・住民転入届...引越し前に転出した段階では、今はどこにも住民票がない状態になっています。そのため転入後14日以内に新住所の役所・役場に転入届を提出するとそこに新たな住民票が作られます。国民年金や母子手帳などもこれと同時に手続き出来ますの、一気に済ませてしまいましょう。

・印鑑登録...印鑑登録については新住所の役所・役場で登録手続きをします。新住所で登録することによって、旧住所の印鑑登録は自動的に無効になります。これも住民転入届と同じ役所で可能なので、同時に済ませておきましょう。

・運転免許証の住所変更...なるべく早く済ませれば良いとされているので、特に期限はありません。免許更新の時まで放置している人が多いですが、厳密には更新1ケ月前より前の場合はダメみたいですね。これは新住所を管轄する警察署で行います。

・自動車の登録変更...自動車の車検証を見ると旧住所が記載されているはずですので、これを新住所に変更します。新住所の陸運支局にて手続きを行いますが、これには新住所の車庫証明、車体検査証、車体本体、新住民票、新実印が必要になり、少々厄介です。

これ以外にもペットを登録する必要がある場合は、新住所を管轄する保健所に登録する必要があります。またここでは行政サービスに限って手続きを紹介していますが、インターネットのプロバイダやケーブルテレビ、クレジットカードなどの住所変更も適宜必要になります。インターネットのプロバイダやケーブルテレビは住居が変わるのと同時にその場所ではサービスを受けられなくなるので、手続きとしては住所変更というよりは廃止手続きになります。これを忘れてしまうと、使ってもいないサービスの利用料金がいつまでも請求されることになってしまいますので、忘れずに手続きをしておきましょう。

とは言っても、最近では色々なサービスを利用することが普通になっているので、どこの会社の何のサービスを利用していているのかよく把握できていないこともあります。そんな場合、引越しが決まったら月末の請求書に注意しておくと、今何のサービスをどこで利用しているのかが分かります。請求書の封書やハガキには連絡先が書かれているので、廃止や移転の連絡はそこにすればOKです。

筆者も経験がありますが、人が動くというのはこんなに面倒なことなのかと思ってしまいました。ですが人生でそう何回もあることではありませんから、しっかりとやっておきましょう。

引越し手順


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引越しは荷物を運んで、そこに住んでいる人が移動してそれで終わりではありません。
人が生活するということは様々なサービスを受けているということなので、それらの手続きが必要となります。ここでは引越しに際して必要となる各種手続きを手続きスケジュールで分類してリストアップしてみます。ここでご紹介するのは引越し前の手続きです。

1.引越し6日前
手続きがやや複雑なものや、引越し直前でなくても良いものが中心です。
・転出届...現在住んでいる市町村の市役所・町村役場にて住民票を抜く手続きです。用紙は役所に置いてあるので、それを使用します。後は印鑑。
・国民年金の住所変更...国民年金に加入している人のみです。転出届と同じ役所で可能なので、同時にやっておくのが便利です。必要なものは国民年金手帳です。
・国民健康保険の資格喪失手続き...国民健康保険に加入している人のみです。これも転出届と同じ役所で出来るので、一緒に済ませてしまいましょう。必要なものは国民健康保険証です。
・福祉関係...乳児医療、児童手当、老人医療、その他年金などについても、全て転出届と同じ役所で手続き可能ですので、一緒に済ませてしまいましょう。特にこれらはお金を受け取るための手続きなのでくれぐれもお忘れなく。
・転校届...地元の公立学校に通っていて、校区外への引越しを伴う場合のみです。私立学校に行っている場合や、校区内間の近い引越しの場合は不要です。現在通学中の学校長の在学証明書と転入先の市区町村の住民票を持参して教育委員会で手続きすると、転入先の教育委員会の学校指定書が発行されますので、それを転入先の学校長に提出します。

2.引越しの4日前
郵便や電話など、通信手段の移転手続きが中心となります。
・郵便転送届...旧住所の近くにある郵便局に行き、所定用紙に旧住所と新住所を書いて提出すると、1年間は旧住所に届いた郵便物を新住所に転送してくれます。
・電話移転届...局番なしの116に電話をかけ、連絡します。但し最近はNTT以外の電話を利用していることも多いので、その場合は電話料金の請求元に連絡をして手続きをします。

3.引越しの3日前
いよいよ引越しが近づいてくるとライフラインの移転手続きをします。ライフラインは止まってしまうと生活に支障をきたすので、いつまで旧住所で生活するのかを決めてから連絡するようにしましょう。
・水道料金...移転先が決まったら、その前日までに旧住所の管轄水道局営業所に電話で連絡をします。
・ガス・電気...ガスはガス会社最寄りの営業所に、電気は電力会社最寄りの営業所に電話で連絡します。

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